ever incomplete ずっと未完成

お出掛けしたときの記録

羽海野チカさんのこと

3月のライオン4巻読了。二海堂くんとのやりとりを見て、そうか、零くんってまだ17なんだったと、遠い目になってしまった。20代に入った私は、17のときと同じように、毎日あぁ、いやだなぁ、と思いながら学校に行く。まるで変わっていない。顔も童顔のままだしな。肌荒れてるしな。悲しくなってきた。

ハチクロが終わっちゃって寂しくて、ライオン1巻が出て喜んで、初めて読んだとき。これは精神的に絶対何かくる、と思った。で、案の定2巻で松永さんと一緒に号泣し、3巻で島田さんと野口くんに惚れる。羽海野さんの作る空気感?ていうか羽海野さんワールドには、ちょっとついてけない部分もありますが(そして私はおいなりさんが苦手です)、この人は才能と、努力と、さらには人生そのものみたいな大きなことと、それに伴った人間の感情を描くのがすばらしく上手くて、困る。

なんで、何のために、生きてるんだろう、っていう贅沢な疑問は中学生くらいから浮かび始めて、いまもまだ未解決のまま。年齢を重ねたら、自分で稼げるようになったら、この疑問は解消されるのか。それとも。

無意識に私は今までかなりの回り道をしていて、気がつけば年齢的には大人になっていた。小さい頃から頭にあった夢さえまだ、叶えられてない。その夢のために、いったい何年費やしてきたのか。いまのこの生活は何か意味があるのか。そんなことをもんもん考えるなかで、島田さんの「だからって、オレが努力しなくていいって事にはならない」のくだりが、ぐさぐさ刺さってくるんです。まさに正論。